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いわむらかずお絵本の丘美術館

  身近な自然の中で生き物たちの生命の営みを見つめていると、そこには、美しさや不思議さやドラマがあふれていて、私の心を揺さぶります。その感動は、やがてふくよかな気持ちとなって私の中に広がり、物語の世界への扉を開いてくれます。里山の自然を舞台に絵本を書き続けてきた私にとって、絵本と自然は切り離すことのできないものになりました。このことは私の絵本の読者である子供たちにも当てはまることなのではと、このごろ思うようになりました。絵本の世界を楽しみ、同時にその舞台である雑木林や草はらや畑や田んぼに出かけ、さまざまな生きものたちに出合い、自ら発見し、美しさや不思議さに心をときめかす。そのことで、絵本の世界と自然の実体験は、たがいに、子供たちの中で限りない広がりを持ち始めるに違いないと思うのです。

14ひきのアトリエから2002

 身のまわりの自然を見つめ、雑木林のなかのアトリエで描き続けてきた『14ひき』のシリーズは、現在10作。
今、えほんの丘を舞台にした新しい『14ひき』に取り組む作者の、読者へのメッセージ。
絵本が生まれるまでのスケッチや写真、アトリエの様子も紹介します。

詳しくは、こちらをご覧下さい

入館料/大人900円、中高生700円、小学生500円、幼児300円
    (団体での入館は予約が必要です。20名様以上10%割引
開館時間/10:00〜17:00(入館は閉館の16:30分まで)
休館日/月曜日(但し、祝祭日の場合は開館、翌火曜日休館)
展示替えのため臨時休館あり、年末休館     
*全館禁煙。展示室での写真撮影はお断りします。

いわむらかずお:絵本作家
 1939年東京生まれ。東京芸術大学工芸科卒業。1975年東京を離れ栃木県益子町の雑木林の中に移り住む。「14ひきのシリーズ」(童心社)や「こりすのシリーズ」(至光社)は国内だけでなく、フランス、ドイツ、台湾などでもロングセラーとなり、世界の子どもたちに親しまれている。
 「14ひきのあさごはん」で絵本にっぽん賞、「14ひきのやまいも」などで小学館絵画賞、「ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ」(偕成社)でサンケイ児童出版文化賞、「かんがえるカエルくん」(福音館書店)で講談社出版文化賞絵本賞受章。
 ほかに、「トンガリ山のぼうけん」「ゆうひの丘のなかま」(理論社)、「どこへいくの?To See My Friend!」(童心社)など。

住所:〒324-0611 栃木県那須郡那珂川町小砂3097 TEL:0287-92-5514 FAX:0287-92-1818